ショックが抜け切れないまま、道志みちへ。
唯一撮った津久井湖の写真

長距離走行も慣れていないせいか、どんどん足は疲れてくる。
時間も迫り、焦りはあってもなかなかスピードが上がらない。何回かMさんに休憩を求めるも、足の疲れはとれず。
まだ、14時だというのに日は傾き、だんだんと夕方の景色になってくる。
Mさんに迷惑をかけないようにしようと、「回せば前に進むから。」との今までの峠で言われた事を守ろうと、必死になって回すも、平地に見える所でも、重いギアには入れられなかった・・・。
もう、平地だか登りだかわからなくなっていた。
前の休憩でMさんが言っていた、「後5km位いけば、道志村の休憩所があるはず。」。
もう余裕もなくなっていた私は、それだけを目的に、足を動かす。しばらくすると、右に商店があり、左にベンチ、トイレもあったその場所がその休憩所だと思い、「やっと着いた!」との思いで止まる。
Mさんが真っ赤な顔をしていた・・・話しかけても答えてくれなった・・・。
やっぱり私が遅いせいだ・・・でもつっぱった足はもう重いギアに変えられない。
どうしよう・・・帰れなかったら私のせいだ・・・。
「もう回せないの?」とのMさんの問いに、「平地だか登りだか、わからなくなちゃった。」と。これが精一杯の私の説明だった。
「分かった。明るい内にはもう無理だから、ゆっくり進もう。」と。
Mさんの後ろを、泣きながら走った。私が遅かったせいなのに・・・。
しばらくして左手にコンビニを見つけ、補給をしながら相談した。
さっき左に行く道があったとMさんに聞き、地図を見たら峠を抜ければ都留市に抜けられそうだった。
コンビニのおばさんに聞けば、山中湖までも峠経由でも同じくらいの距離だと言う。しかし、峠の方が山中湖への道よりも厳しいかもと。
どうせ山中湖へ行っても都留市方面へ向かう。であれば、歩いてでも峠を越して都留市に向かおうと、少し戻り峠を登る。
入り始めは、家もあり車もすこ〜しは通ってた。登るにつれ、真っ暗になる・・・。車もどんどん少なくなる。これは怖い・・・。
本当は早く抜けたいのにもう足は動かず、「歩いていいよ。」とのMさんの言葉に甘え、ほとんどを押して登る。気温も下がって来てるのか、手足の感覚はもうなくなっていた。
熊に襲われたら・・・まちがって谷に落ちたらとの不安を抑えつつ、たまにある街灯を目指しながら進む。ず〜と登りかと思ったくらい登り、やっとの思いで下りになる。
下りは自転車に乗れる!と思ったら、大間違いだった・・・。道が見えない・・・。
下りも自転車に乗れず、ブレーキをかけながらゆっくりと下った。
やっとの思いで、家の光が見え始める!「下界に戻ってきた!!」。大げさに聞こえるけど、本当にそう思った。都留市に入り、見つけた宅配所に寄り大月駅までの道を尋ねると親切に教えて下さり、その通りに走っていると私鉄の駅を発見。「うぉ〜〜!駅だ〜〜!」と叫んでるMさんを見たら泣いていた。
きっとすごい責任を感じていたんだ・・・今度は迷惑は掛かるかもしれないけど、もっと早く登れるようにしたいと思った。
大月駅に到着!!
力が抜けていく、とりあえず最終時刻を確認し、ほうとう鍋の看板に惹かれ入っていく。

電車で帰るからと、熱燗をたのみ体をあたためるも、あまりにも体が冷え切ってたせいか、寒さを感じるまで時間が掛かった。
本当に体があったかくなったのは、電車の中だった。
最寄り駅まで、2人で熟睡・・・。
無事に、生きて帰って来れました!!